旧白川邸武相荘(ぶあいそう)【鶴川駅:東京都町田市】

小田急線沿線の新百合ヶ丘駅(川崎市麻生区)から少し歩いた場所にデザイン室を設けて、近所ないしは小田急線沿線に何か面白い場所でもないだろうかと思っていた時期がありました。友人とよく立ち寄る小さい喫茶店の頑固なマスターと雑談する中、興味深い場所をすすめられたことがありました。

白洲次郎・正子婦人と旧白川邸

敗戦後GHQ側に「従順ならざる唯一の日本人」言われたとされる偉人・白洲次郎。日本国憲法の成立に深くかかわり、政界入りを求める声も強かったが、在野を貫き、いくつもの会社の経営に携わった。
第二次世界大戦が勃発した翌年、当初より日本の敗戦を見抜き、東京都町田市の古い農家を購入し、鶴川村が武蔵国と相模国にまたがる場所にあったことから武相荘(ぶあいそう)と名付け、政治や実業の一線から離れて農業に励み、生涯を通して正子婦人と生活した邸宅。

旧白川邸・武相荘(東京都町田市)

最寄の小田急線鶴川駅からはかなり歩き、小さな喫茶店やレストランが併設されている古民家で、、記念館・資料館となり一般公開されています。今の時代から考えても、尖がっていた白洲次郎と正子婦人が生活していた頃がそのままに、当時の息遣いが今でも感じられるように思いました。何気ない生活の大切さを感じられる不思議な好感が持てました。